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中国旅行記 その6

〜 6日目:杭州一日観光 天気:晴れ 〜

おはようございます!中国6日目の3月31日は、杭州一日観光をしました!杭州は、上海から南西に150キロ行ったところにある町で、杭州湾のほとりにあります。杭州観光のメインとなるのは、春秋時代の美女「西施」にたとえられた西湖で、風光明美な場所として中国十大風景名所の一つにも数えられている程です!
まず向かったのは、2010年にオープンした高速鉄道の上海虹橋駅。上海で最も大きいターミナルで、今後高速鉄道のメインとなっていく駅です。ご覧ください、この柱が一つもない空港並みの待合室(゚∀゚)新しい上海の「玄関口」として、堂々たる威厳を見せています。
杭州までは滬杭高速鉄道。滬杭高速鉄道とは、上海と杭州とを結ぶ高速専用線(つまり貨物は来ない)のことで、2010年10月から営業開始となりました。最高速度は350キロでしたが、衝突事故以降300キロに引き下げられています。
車両は、E2系ことCRH2型を独自に(?)発展させたCRH380A型です。前面が銀色なのでスタイリッシュですね。せっかくなので一等席を利用しました♪
指定されたのは、先頭車にわずか5席しかない「観光区」というところ。しかし二人掛けの通路側でした(泣)うーん、、、ちょっとイメージしてたのとは違ってたな...。皮張りだけど席の間に棒もなしい、何より固定リクライニング倒れすぎだろ...。
目の前と横はなんと一人掛け席。グランクラス並みのリッチさですよね(笑)
で、観光区のウリは全面展望のはずなのですが、なんと運転席が曇ってて見えないではありませんかァ(;゚Д゚)多分追突事故があって以来なのでしょうね。高い金払ってるのに...。ちなみに、前の一人掛け席に座ったいた方ですが、超富裕層でした!車内にまで自前のカップを持参し紅茶を飲んでましたよ。
最高速度300キロ、わずか45分で杭州到着!駅から西湖までは距離があるので、遊2系統バス(Y2)を使います。しかし、西湖は桜のシーズンとだけあって道路&バスは大混雑...><バスの運転手でさえも怒り爆発してたくらいですから...。そんな中、車内で「鈴木さん」を連れて杭州を観光中だという男性に遭遇!日本語を少し勉強しているらしく「あいうえお」が少しだけ言えました。「日本語にはひらがなとカタカナの二パターンがあるんですよ」と教えてあげました
まず向かったのは雷峰塔!元々の雷峰塔は1924年に倒壊し、現在のは2002年に再建されたものですが、塔から西湖がぐるっと見渡せるとあって、観光客から人気の場所です。最新式の塔とあって、最上階まではエレベーターで昇ることができますw
こちらが、「新」雷峰塔の台座の下にひっそりと眠る「旧」雷峰塔。見ての通り、旧塔は今の塔とは違いレンガ造りだったのです。新塔は、復元したというよりかは観光用に新造したと言った方が正しいかと。
これが西湖全景です(・∀・)
素晴らしいでしょう!実に美しい!中央に見える島は三潭印月という人工島(後述)です。実は、西湖はなんとなく深そうに見えますが、実際は深いところでも水深3mほどなのだとかw
雷峰塔観光を終えたので、いよいよ先に紹介した三潭印月に上陸したいと思います!上陸には遊覧船を使います。雷峰塔近くの蘇堤に乗り場はあります。三潭印月の上陸料込みで40元でした。遊覧船にはもちろんデッキもありますよ!
遊覧船より。雷峰塔×手漕ぎボート。雷峰塔は、西湖周辺にいればどこからでも見えるんです!
湖上のそよ風を身体全身で感じていると、あっという間に三潭印月に到着。これが島内にある三潭印月の石碑です。記念撮影をする人が大勢いて、撮るのがやっとでした(笑)
三潭印月は、明代の1607年に西湖の湖底の泥で造られた人工の島なのですが、要は人工島全体を一つの庭園にしたのです!園内には4つの池があり、各々が九曲橋によって結ばれています。お土産物屋もたくさんありましたね。
三潭印月観光を終え、いったん対岸の市街地方面に抜けることにしました。三潭印月から対岸の湖浜公園付近まで遊覧船が出ています。別に、湖浜公園方面だけでなく、中山公園方面に抜けることだってできます。ゆっくりと水上の旅を楽しんでください!
こちらが西湖東側の市街地エリア。湖面にあずまやがはみ出してますが、これどう見ても通路浸水してるでしょ!
続いて、西湖一周を果たすべく、向かったのは、西湖の北東にある断橋という橋。弧山から続く白堤がここで絶たれている(つまり東端である)ため、この名前になったとのこと。
断橋から先は、柳の木が美しい一本道となります。これは白堤と言い、断橋から1キロほど続く、西湖で最も古い堤防なのです。のんびりと散策するのにはぴったりのコースです。
杭州の市街地を背景に、手漕ぎボート。手漕ぎボートも風情があります。
そよ風を受け、澄み渡った青空のもと、湖畔の柳がざわざわととどろく...。実に美しい風景。
白堤のいたるところに、桜の木が植わっていました!見てくださいこの満開の桜(^O^)/春ですねぇ!
白堤を走破し、西湖一周を果たすべく続けて向かったのは蘇堤。蘇堤とは、西湖を南北に貫く全長2.8mの人工の土手です。一直線に伸びているため、見た目がとても美しいです。湖畔にはベンチも置かれているので、疲れたらそちらで一息など。
そしてついに蘇堤完走!西湖一周キタ━(゚∀゚)━!
しかし、さすがに断橋から4キロほど歩きっぱなしだったので、足はもう疲労困憊...><靴の裏がすり減るのではないかと思うくらいとにかく歩きました。景色はサイコーなのですが、やはり杭州は体力勝負ってとこですかね。
写真は、夕日を背に光り輝く西湖と雷峰塔。いかにも中国的な一枚です。ボートがいい味を出しています。三脚を用いてガチで撮ってる人も大勢いたくらい美しかったです。
西湖湖畔には、写真のようなレンタサイクルスポットがたくさんあります!外国人の場合、パスポートを提示し、300元のデポジットを払えば使用することができます。300元というと「超高いじゃん(*`Д´)」と思うかもしれませんが、このデポジットは何事もなければ全額戻ってきますし、一時間おきにスタンドにて返却すれば無料(ただし2時間だと1元)なので、超お得なのです!自転車は、スタンドであればどこにでも返すことができますから!
これは非常にいい取り組ですね。自動車の渋滞緩和だけでなく、CO2削減にもつながるのです!日本でも積極的に導入すべきでしょう。
と言うわけで、私も自転車を借り、西湖周辺や市街地を軽くサイクリング!渋滞知らずでスイスイ行けるのはいいのですが、ブレーキがほとんど効かないので危なかったですね(汗)
で、ここで事件発生!新幹線の時間が近づいたのでスタンドの方にカード退会の旨を伝えたところ、「カード退会の手続きができるのは一か所のみだ」と言われ、そこまで行くように指示されました。しかもその場所は現在位置から遥か遠いところ。そこまで行かねば300元をドブに捨てることになってしまうので、ダッシュでその場所へと向かい、退会手続きを終えました(汗)まぁ、元は地元の人が利用するものですから、クレジットカードと同じく簡単に退会できるものではなかったのです。そもそもすぐに一日で退会してしまう観光客の方がおかしいわけで...。観光客向けに、わざわざ指定の窓口まで行かずにスタンドで手軽に退会できるようにしてもらいたいです。そして、いたずらに時間だけを浪費してしまい、気付いたらもう時間がない(゚д゚;)ヤベーーーーー
さて、なんとか無事にチャリを返却したわけですが、今自分がどこにいるのか、そして、バス停がどこにあるのかさえさっぱりわかりませんでした。何とかバス停を見つけ、杭州駅行きのバスに乗ったはいいものの、地下鉄工事のためか、道路は大渋滞orz ちっとも進まないのに、やたらと時間ばかりが過ぎていく.......そして、私は気づいてしまったのです。
「おいぃぃぃ、バス反対方向向かってんじゃんこれ\(^o^)/」
それに気づいたはいいものの、残された時間はあと30分ほど。むなしく時は流れ、急に心臓の鼓動が激しくなる。「これじゃあ新幹線待にあわねぇよ」
次のバス停にてあわてて下車。そしてタクシーを捕まえ、「新幹線7時発だから早くしろ!」
タクシーの運転手さんに頑張ってもらい、何とか15分前に駅到着(゚∀゚)無事に列車に間に合ったのでした...。
本当に間に合ってよかった!写真はそのバス車内より渋滞の様子。
こうして奇跡的に間に合った新幹線。そして車内ではもう一つの奇跡が。
何と、新幹線の座席横一列がすべて日本人で揃ったのです!そのうち二人は現地在住の旅行会社の社員の方で、残る二人は日本人学校の先生でした! 日本人学校の生徒が修学旅行に行くとのことで、合同でその下見をしていた帰りなのだそうです。指定したわけでもないのに、これは何かの縁ですね。私が高校一年生(当時)で、初の海外を一人で過ごしているのだと言うと、皆さん大変驚いていました。
車内ではいろいろなことを話しました。私が旅の感想や思い出話を述べたり、逆に私が上海や中国の疑問点についていろいろ質問したりなど、非常に有意義な時間となりました。本当にびっくりでした...。あの時はお世話になりました!
さて、一週間の中国旅行もいよいよ大詰め。明日はついに出国の日...。明日は浦東で8時40分の飛行機なので、早めに就寝。上海最後の夜でした......

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