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中国旅行記 その4

〜 4日目:蘇州日帰り観光 天気:曇り時々晴れ 〜

おはようございます!中国4日目の3月29日は、直線距離にして上海から北西に80キロに位置する、太湖のほとりに開けた水の都、蘇州に行ってきました(・∀・)古来より、その情景の美しさから「東洋のベニス」と称される町で、市内には、世界遺産に指定されている中国式庭園や、昔ながらの運河が多数残っています。また、近年は高速鉄道の開業とともに日系を含む多くの外国籍企業が進出し、商工業も盛んになってきています!上海から高速鉄道でわずか30分で行かれるとあって、上海からの日帰り旅行先としても人気です。
写真は、私が苦労して取得した高速鉄道の切符です。
ホテルでの朝食を済ませ、地下鉄3号線に乗ること25分、これが鉄道の上海駅です。上海における高速鉄道駅の中心的役割は上海虹橋駅に移ってしまいましたが、こちらも十分バカデカい凄い駅です。
そして、空港顔負けの厳しい荷物検査(!?)を済ませ、私は駅構内へ。荷物検査?と思われるかと思います。実は、上海では、地下鉄に乗るにしろ高速鉄道に乗るにしろ、荷物検査が必要なのですΣ(゚д゚;)
例えば高速鉄道乗車の場合、荷物はすべて空港でよく見かける、例のベルトコンベアタイプの金属探知機にかけられます。そして、人間も金属探知機にかけられ、軽くですがボディチェックもされます。高速鉄道に関してはかなり厳しいのです。しかしそれに対して地下鉄はやや茶番です。利用者のほとんどが一般市民であるためか、特に大きな荷物を持っていない限りはスルーさせてくれます。過去に不審物持ち込みによる爆発事故が多発したためとのことです...。まぁ、普通にしてる分には大丈夫なんですからねw
こちらが駅構内。中国では、発車時刻が近づくまでホームに自由に出入りすることができません。列車番号ごとに待合室が決められていて、改札開始の時間が来たら、乗客全体がホームに移動するといった感じです。写真が待合室。電光掲示板に便名が書いてあるので安心です!
さぁて、いよいよ改札開始(^o^)上から見たホームはこんな感じです。写真のキハ58みたいなカラー(えw をしているのは、西安行きの寝台列車。中国ではまだまだ健在ですよ。このように、新幹線だけではなく在来線も来ます。
こちらが乗車する高速鉄道、G7048列車です。笑ってはいけません、この車両は「中国が独自に開発したもの」なのですから(爆)
この車両はCRH2型E2系1000番台はやて(笑)というもので、川崎重工の技術提供のもと、造られた車両です。2011年に起きた衝突事故でCRH1型に追突したのも同形式とあって、乗るのには勇気がいりました。安全軽視の走る凶器と言わざるをえないでしょう。しかし乗らなければ蘇州にはいけません。安全面は神に祈りましょう...。
車内もはやてと全く同じ。おなじみのシートにおなじみのモケット色w
これは二等座席ですが、十分快適です。座面や背筋が動くだなんて、数年ほど前の中国では考えられないことだったのですよ!
9時31分、上海駅発!発車後しばらくは左に移っているディーゼル機関車牽引の客車列車と並走しました。新旧の差を感じましたねぇ...。最高速度300キロ前後で走行し、30分ほどで蘇州駅到着〜
写真が蘇州駅です。とにかくスケールがバカデカいですね。人が米粒のようです。2011年にできたばかりの新しい駅舎なのだとか。
そして改札を出て驚いたのが、日帰り「格安」ツアーやバスのものすごい勧誘!チラシを持った人が待ち構えていて、「この格安バスに乗って観光に行かないか?」などど激しく勧誘してきます。超ウザかったので全速力で突破しエスカレーターを駆け上がって逃げたのですが、それでもなおしつこく、まるで逃走中のハンターかのように追ってきます。「不要!」と言っても効かないので、「走開!(あっちいけ!)」と言ったらやっと帰ってくれました...。外国人、特に日本人だとわかるとなおさらなのでしょう。確かにお得な内容なのかもしれません。しかし、後々のトラブルを避けるためにも、ここはなんとしてでも振り払いましょう。そもそもそんなもの一人でじっくり見るべきものなのですから。
しつこい勧誘をなんとか振り払い、まず向かったのは北塔報恩寺!ここには、蘇州の街のシンボルともいえる、高さ76m、9層の巨大な塔があるのです。古くは南宋の時代に建てられた非常に歴史のある塔で、七宝教寺のアレとは違いますw 2006年にも大規模な修理が行われ、その威厳のある姿は代々保たれています。駅から1路系統というバスが出ているのですが、乗り場が分からなかったため仕方なくタクシーを利用しました...><でも初乗り150円というのには驚きましたねぇ。
塔の内部はこんな感じ。木製の急な階段をひたすらてっぺんまで上っていきます。狭いので譲り合って上りましょう。
塔の上からの景色です!曇っているのが残念ですが、このように新旧の建物が混在する蘇州の街並みを一望できます。塔の上まで上がれて本当にうれしかったです(^O^)/町全体が見渡せるので、蘇州に着いたらまずここに来るといいでしょう。
北塔報恩寺観光を終え、人民路を歩くこと2キロ、やってきたのは同得興というラーメン屋!蘇州ラーメンの超有名店で、観前街(後述)を少し過ぎたあたりにあります。世界ウルルン滞在記で取り上げられ、日本人の間でも一躍有名になったお店です。NHKの取材では「世界一おいしいラーメン屋」などと紹介されたのだとか(!?) ま、さすがにそれは大げさだと思いますが、とにかくウマイことには変わりないのです!
注文したのは同得興の看板メニューでもある水晶担面(゚∀゚)とにかくおいしい!!麺は日本の麺とは違い、そうめんに近い感じで、あっさり塩味がグッと効いています。写真左に写っている肉を入れると、スープにさらにコクが増します。13時には閉店してしまうほどの人気店なので、早めに来店しましょう。
さて、店を出たところ、目の前の輪タク(自転車タクシー)の運転手に「乗らないか?」と言われたので、次の目的地である留園まで乗せてってもっらうことにしました!! 蘇州の観光地周辺には輪タクがたくさん待機しているので、非常に使い勝手が良いです。人力車に乗っているような感覚を味わえます(私は人力車にすら乗ったことがないのだが...)。運賃は50元と、超ボッたくられました...><
「自転車」なので、このように狭い道でもスイスイ♪裏路地をたくさん駆使しているあたり、流石は地元の方ですw風が強かったため、こいでるおじさんも大変そうでした。路面の状態はあまりよくなく、振動がガンガン響いてきます(-_-)
余談ですが、このおじさんに「お前韓国人か?」と言われましたw 私って韓国顔なのでしょうかね?まぁ、韓国人と間違われたのはこの一件だけなのですが...。
そして留園到着!留園は、広さでの上では拙政園には劣るものの、蘇州四大名園であり、世界遺産でもあり、なおかつ中国四大名園でもあるという、素晴らしい庭園です。写真はくり抜き門。中国式庭園ではよく見られる造りです。
くねくねと曲がる回廊。細部まで手の込んだ造りです。
広大な池の周りを回廊が結んでいます。
園内に多数ある御堂の内部。昔、ここでどんなことが行われていたのか...。そんなことに思いをはせたのでした。
留園観光を終え、次に向かったのは虎丘。虎丘は、春秋時代の呉王夫差が、父の闔閭を葬った陵墓です。留園からは遊1系統バスで行けます。ここ虎丘には「東洋の斜塔」と呼ばれるヨーロッパ風の塔、「雲厳寺塔」があります。961年に建設された蘇州で一番古い塔(現存するのは清代のもの)なのですが、なんと地盤沈下の影響で3.5度傾いているため、このように呼ばれているのです。そのため、塔自体には登れないのですがね...><塔のある丘の頂上までは、結構急な山道を登ります。でも、道の両サイドには花がきちんと整えられて植えられているので、本当に癒されます。日本よりも中国のほうが公園整備(特に花や植木)には力を入れているのです。日本は見習うべきですね。 
おっ!きれいに岩が真っ二つに割れていますね(゚∀゚)
言い伝えでは、闔閭が刀の試し切りをした際に割れたのだとか...
ヤバい!!!!
写真は、剣を好んだ闔閭のために、剣が約3000本埋められてたという剣池です。闔閭のお墓になります。中国的というよりかは、なんだか神秘的なものを感じましたね。石面に赤や青の文字が彫られているのには圧巻ですよ!
こちらがその噂のチャイニーズ斜塔。近くで見ると、やはり想像以上に傾いていることが分かります(汗)これじゃあいつ崩れてもおかしくはないですね。石造の塔もいいですねぇ。
丘を降り、周囲の遊歩道を出口に向かい半周します。虎丘は斜塔だけではなく、お花の名所でもあります。ご覧ください、この花の美しさ!中国の公園は日本以上に綺麗に整備されているのです。心から癒されます。
昔懐かしい、のどかな水辺の光景。時の流れがゆっくりと感じられます。
続いて向かったのは獅子林というこれまた庭園。拙政園の近くにあり、規模は小さめですがもちろん世界遺産にも指定されています!中国人ツアー観光客が山ほどいて、写真を撮るのにも、それから順路を見て回るのにも困りましたね(>_<)しかも、彼らのガイド(もちろん中国人)は、拡声器を使って解説していくので、それがまたうるさいんですよね...。なんでここだけいっぱいいたのだろう?
獅子林の特徴と言えば、なんといってもこの太湖石でできた築山!迷路のように通路が張り巡らせれていて、岩を潜り抜けながら冒険気分で散策を楽しめるのですw
気分はまるで冒険家!この道はどこに通じているのだろうとか考え出すと止まりません!
午後5時の閉演間際までいましたよ。団体客がたくさんいましたが、これもまたいい庭園でした♪
日が暮れたので、蘇州一の繁華街である観前街に行ってみました!雰囲気としては上海の南京東路に通じるものがあります。蘇州は上海に比べると、発展してきているとはいえまだまだ田舎でしたね。マックやケンタッキーやカフェなんかも観前街ぐらいにしかありませんし...。
軽く晩ご飯を済ませ(水餃子)、早めに蘇州駅へ。
こちらが夜の蘇州駅。正面から見た構図になりますw
蘇州は庭園と運河が美しく、上海から30分とは思えないくらい美しくてのんびりとした町でした!じっくり見ようと思ったらやっぱり2日は必要ですね。蘇州最大の拙政園とか滄浪亭とかも見たかったです...。いつかまた来たいですね。
この後新幹線に乗り、ホテルへと戻りました。

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